40歳からの会社に頼らない働き方【書評】

4.0


40歳定年を提唱する柳川範之さんの「40歳からの会社に頼らない働き方」という本を読みました。

本書では、会社に頼らない働き方として、複線型のキャリア形成が紹介されています。

以前は40歳というと、会社員人生も折り返し地点となり、役職もそこそこになり一番仕事も乗っている時期でした。

しかし、人生100年時代で考えると、まだ人生の半分も過ぎていないことになり、あと40年近く働く期間が残っています。

なのに、40代や50代で自分の人生は終わったなんて言う人がまわりにも多いように思います。

「40歳からの会社に頼らない働き方」では、40代、50代なんてまだまだこれからと説いています。

まずは、将来を切り拓くための五つのステップが紹介されているのをそちらからやってみるのが良いと思う。

  1. 将来に備えてシミュレーションする
  2. 状況に応じた発想力を養う
  3. 目標を立てる
  4. 少しずつ、踏み出してみよう
  5. 引き返す

5つのステップはどれもすぐにできるものばかりです。

会社の愚痴を言っている暇があったら、まずは頭を使ってみましょう。

複線型の働き方の実践編では、実際にバーチャル・カンパニーを作って、行動に移してみようと促しています。その方法が具体的に紹介されています。

自分も会社員時代に複線型の働き方をやっており、その中で形になりそうなものに注力して独立することができました。

40代は、30代に比べると家庭も仕事も少し落ち着く時期だと思います。

40代の過ごし方が50代、60代の自分の仕事に大きな影響を与えます。

以前は、一つのスキルと言うか、その会社内だけで通じるスキルだけで一生食べていくことができましたが、終身雇用も崩壊した今はそんなの幻想に過ぎません。

40代で一度定年を迎えたつもりで自分の今後やキャリアについてゆっくり考えるのは大事だと思います。

そのきっかとなる一冊です。