ドワンゴ会長の川上量生さんの「ルールを変える思考法」を読みました。
ゲーマーが偉い的な発送の本かとおもいきや、もっと大きな視点の話でした。ニコニコ動画をどのようなコンセプトで立ちあげられたとか、ニコニコ超会議をなぜやったかなど、コンテンツを作る側として非常に参考になります。
本書の中で、システムやロジックが支配しつつ現代社会に非常に強い危機感をもっておられ、その流れに少しでも抗うためにニコニコ動画などのサービスを生み出され、そして最後まで戦って散りたいというのがすごく印象的でした。
最近の進みすぎたシステムやロジックというのは、いいことはいいんですが、本当は人間らしさというのをどんどん削ぎ落とすことなのではないかと常々自分も思っていました。
システムやロジックが行き過ぎているからかはわかりませんが、「働いて食事して寝る」だけの生活を送ってる人が周りに増えた気がします。趣味や遊びにお金を使うことを無駄だと思っている節も感じられます。
無駄なことというか、何のために働くのかとかあまり考えさせないというか、考えないような流れがあるように思えてなりません。
起業がその解決方法だとは言いませんが、自分で考えるという意味では少しはシステムやロジックからは距離がおけるのは確かだと思いました。
本書から思考法とか自己啓発的な内容を期待していると期待はずれになってしまいますが、新しいコンテンツやサービスを考えている人にはすごく参考になる本だと思います。
しかし、本読むペースが遅いなぁ。