南場智子さんの「不格好経営」を読みました

4.0

「もしかして、あなたバカですか?」って最高にうけました。

こんな飾らない起業家の本があってもいいですね。「不格好経営」はDeNA創業者である南場智子さんの会社設立から成長までのストーリーがかかれた本です。

先日の北海道出張でのフライト時間で一気に読めました。文才がないようなことをおっしゃっていましたが、これだけ読者を飽きさせることなく、読ませる本を書ける人はそうそういないと思いました。

トップ経営コンサルタントですら、起業というのはこれほど泥臭いものかというのを露わにしています。とくに、最初の下りもハマりました。

自分が経営者だったらもっとうまくできるんじゃないだろうか。(中略)私だったら……。もしそんなふうに感じているコンサルタントがほかにもいたら優しく言ってあげたい。あなたアホです。ものすごい高い確率で失敗しますよ、と。

確かにそうですよね。「言うのとやるのでは大違い」を忘れちゃいけないですね。

DeNAの経営スタイルですごいなと思ったのが、任せ方です。入社8ヶ月でチームリーダーにするとか普通できないですよ。

でも、そこは仕事が人が育てるという信念のもとにどんどん任せています。これは自分もチームを率いていて思いましたが、人が人を育てることはほとんどないです。人を育てるのは、チャレンジングな仕事だけです。

それでも起業したいというアホな人はぜひ読んでおきたい1冊です。

不格好経営: チームDeNAの挑戦
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