仮想通貨と未来のお金の話

3.0

仮想通貨に関しては一度しっかり勉強したいと思っていたところに、堀江貴文氏の仮想通貨に関する本をたまたま書店で見つけたので、さっそく読んでみました。

これからを稼ごう


本書のタイトルは「これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話」です。

貨幣が経済に果たしてきた役割を振り返りながら、仮想通貨の仕組みや背景について書かれています。

そして、未来のお金の話というよりは、これからの稼ぎ方を紹介しています。稼ぐというより、働き方というほうがしっくりくる内容でした。

ある程度ITやウェブに関しての知識があるとすっと入ってくるかもしれませんが、その辺りの話に疎い人にはちょっと理解が難しいかもしれません。

本文下に用語の説明がありますが、それだけで理解するのはなかなか大変だと思います。仮想通貨についてのみ知りたいのであれば別の本が良いですね。

先日紹介した「雇用なしで生きる-スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦」についても共通することだけれど、これからは稼ぎ方が本当に多様になっていくことを著者も言っています。

働いた対価がお金ではないものに変わっていくことでもあります。

雇用なしで生きる-スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦
雇用なしで生きる-スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦という本を最近読みました。失業率がめちゃくちゃ高いスペインでは、資本主義とは距離置く層が出始めています。

お金の価値が下がり続けている現在で、豊かになれる人はどんな人かという問いに対しては、「お金と交換ができない独自の価値基準を持っている人」と答えています。

今後、AIや機械化が進んでいくと、働くことは今とはまた違ったものになることは容易に想像つきます。そして、仕事と遊びの境界が溶けてきている時代という主張も納得です。

これからの時代は、「豊かな人=金持ち」ではなくなります。

金ではない資産をもった豊かな人が楽しい人生を送る時代になるのではないかと思えます。

自分が仕事と思っていたことが遊びになって、遊びと思っていたことが仕事になる、そんな世の中はもうすぐそこまで来ています。

これからの働き方を考える上でも非常に示唆に富んだ話が詰まっているので、読んでおくべき一冊だと思います。