周りからは意外と思われるのですが、自分ではかなりコツコツ派だと思っています。コツコツ続けるのは性格的に合っているのですが、結果がなかなかついてこないです。それで疲れてしまって途中で辞めることが多いです。
本書のタイトルにある、時間をかけずに成功する人、コツコツやっても伸びない人の伸びない人がまさに自分だったので、本書を手にとってみました。
フィードバックで最適化
失敗を恐れて、何も動かないのではなく、とりあえずアイデアを思いついたら発表して、フィードバックに合わせてどんどん変える。リーンスタートアップにあるようにMVPを繰り返すのが大事です。
プラットフォームの優位性
コツコツ派がやりがちなのが、100点を目指してしまうことです。自分もその節があるのですが、最後の1ピースが気になって、時間をかけてしまう。
がんばらずに済む合格ラインの点を取り余った力で重要だと思うことをやることが自分はできてないです。
たとえば、PCを使って、省略できる事は全て省略する。プラットフォームや使えるものをつかって無駄な努力を省くことでスマートなショートカットができる。
シンプルを極める
より良くするためにオプションを増やしてしまいがちですが、そこは思い切ってオプションをなくし、シンプル化することで結果をよい結果をうみます。
集中力を高めるために細かいことはルーティン化することもひとつですね。
よくスティーブ・ジョブズが、いつも同じ服を来ているのは、服を選ぶということに自分の大事なリソースを使いたくなかったからだと言われています。
さらに、白紙の状態から唯一無二の間を生み出そうと頭をひねるのではなく、予算、環境、条件など制約を設けた上で考えると、よいアイデアを生み出しやすいとも本書では紹介されていました。
10倍思考を実行する
今あるものの改善点を探し10%改良するのではなく、常識や前提を捨てて、10倍良いものを目指す。
以前、別の本で読んだのですが、松下幸之助は値下げ要求は半額できないか依頼しろと言っていたと読みました。2割、3割引きは、今の延長でなんとかなりますが、5割引にしようと思ったら、なにかしらイノベーションが必要だからというのが理由でした。
イノベーションを起こすには、今の改良ではなく、10倍良いものを目指して考えないといけないということですね。
まとめ
コツコツつづけたことをどのタイミングで止めるのかは判断が難しいところです。本書では、いかに効率よくコツコツやるかを知るには最適だと思います。
決してコツコツやることが無駄だとは思わないのですが、そのやり方には注意が必要だと感じました。