夜10時に寝て、朝3時に起きる「眠るが勝ち」を読んで、早起きが辛くなくなった【書評】

4.0

眠るが勝ち
今年の6月から5時をなんとか続けています。早起きしてから色々と調子が良いのですが、本当に早起きが体に良いのか気になり、本書「眠るが勝ち」を手にとってみました。

著者は、医学博士の南雲吉則さんです。もう還暦間近なのに、30代にしか見えない著者の言う事なら説得力があると思ったのも本書を選んだ理由のひとつです。

本書のタイトルは眠るが勝ちとなっていて、睡眠術だけの内容かと思ったのですが、読んでみると全6章で南雲流のメソッドが全て紹介されています。

  1. 眠るが勝ち
  2. 考えぬが勝ち
  3. 食べぬが勝ち
  4. ノーエクササイズが勝ち
  5. 洗わぬが勝ち
  6. 稼ぐが勝ち

各章で気になって点をピックアップしておきます。

睡眠に関して(眠るが勝ち)

睡眠に関しては、夜10時から翌2時までが睡眠のゴールデンタイムとなり、その時間に成長ホルモンが分泌されます。

そして、ノンレム睡眠によって脳も体も完全に休むことができる寝入りの時間をこのゴールデンタイムに持ってくるようにすることで、疲れが取れます。

逆に脳が起きているレム睡眠で明け方にいくら寝ても疲れが取れないのは半分起きているからということのようです。

たしかに、徹夜明けで昼間いくら寝ても眠いのは若い頃に経験済みなので、よくわかります。

なるべく夜遅くまで飲んだりしないようにはしていますが、遅くなってしまった場合も朝5時に起きてサイクルを変えないようにしていきたいと思います。

食事に関して(食べぬが勝ち)

著者は1日1食を実践されており、30代よりも今のほうがベストな体重を維持できているといいます。

自分も以前書いたように、朝食抜きのプチ断食でゆっくりではありますが、確実に体重を落としています。

404 NOT FOUND | KGS

動物は1日空腹の中で狩りをして、夕方に獲物にありつけるという例えは妙に納得できます。

朝食抜き、空腹感のなかで仕事をすることで午前中の仕事がだいぶ捗るようになっています。

夜は好きなだけ食べて、そのまますぐ寝るのが確実なダイエット法のようです。

運動に関して(ノーエクササイズが勝ち)

運動は歩くので十分といいます。下手にジョギングなどすると体を痛めるので、歩く。

歩く時は、プールサイドのポーズを意識する。息を思い切り吸い込んで、腹を引っ込める。そのポーズで歩くと体幹が鍛えられて普通に歩く以上の効果が得られます。

あと、歩くことで脳が活性化され、交感神経が優位になり、頭の回転も早くなるというのだから、どこでも歩いて行くようにします。

ただし、夕飯後の運動は、交感神経が優位になって眠れなくなるので、運動は空腹時にするのが正解です。

稼ぐが勝ち(仕事術に関して)

著者が本書で紹介するメソッドは、どれも強い意志を持って続けないと、続けるのはなかなか大変です。

著者も1日1食で、夜は10時に寝て、朝3時に起きる。休みなく働き、そんな生活で辛くないかと聞かれることがよくあるそうです。

「毎日絶好調で働く」

著者の人生の目標がこの「毎日絶好調で働く」ということだから辛いと思ったことがないといいます。

絶好調で働きたいから不摂生したいと思わなくなる。

自分はまだこの境地にまで行けていませんが、風邪など引いて仕事ができない時の辛さはよく分かるので、本書にあるような生活習慣を少しずつでも取り入れていけたらと思います。