仕事術的な本はよく読んでおり、今回はハーバード式「超」効率仕事術という本を読みました。実は、ハーバード式というタイトルが釣りな気がして、しばらく敬遠していたのですが、読み出してみるとあっという間に引き込まれました。
ちなみにハーバード式と言っていますが、特にハーバードが引き合いだされる例はなかったです。
目標に優先順位
目標がないのに、仕事を効率化してもあまり意味がないです。
これはどんな本にも共通することですが、目標をすべて書き出す作業から入るよう本書でも進めています。
時間配分をマッチさせるにはまず長期のキャリア目標5年以上、中期の目標(3ヶ月から24ヶ月)、短期の目標(1週間以内)を書き出します。
それから、それらの目標にはっきりと優先順位をつける。
目標を意識したスケジュール表
自分が本書を読んで人に伝えたくなった一番は、著書のスケジュール表の書き方です。
日割りのスケジュール表に左側にスケジュール、右側に短期目標を書き込み、アポイントの目的として頭に入れる。
スケジュール帳には予定だけを書く人がほとんどだと思いますが、著者は予定の右側にその予定で達成したい短期目標を書くことで、目標を意識して予定をこなすことができるといいます。
「この会議で決めたいことは何だったか?」
「この資料作成で達成したいことは何だったか?」
目標を意識することで、予定の処理速度も変わってきます。
自分はグーグルカレンダーを使っているのですが、とりあえず、1日単位の予定を印刷して、その横に短期目標を書くようにしてみるようにしました。
前日にスケジュールを用意しておくことで、朝からトップギアで仕事にかかることができます。
仕事を効率化するちょっとしたコツ
人生の目標の話から、日常の仕事を効率化するちょっとしたコツまで紹介されています。
その中で、自分が気になった点は以下です。
- スケジュールには隙間を持たせる。
- 毎晩翌日の準備をする
- 決まった日課は素早く機械的に片付ける。
- 毎日運動をする
- 食後に30分昼寝をする
- 毎日8時間以上寝る
- 機内で水をたくさん飲む
本の読み方
効果的な本の読み方も紹介されています。
著者のポーゼン氏によると、彼は速読には懐疑的で、人間はそんな早く読むことができないといいます。むしろ、1分間に読むワード数を増やさず、逆に減らして目的に関連のある箇所を拾い読みする。
本を読む時も目的を持つことを推奨しています。
「読み物を手に取る前にその本を読む目的をよく考える。」
記憶したい事柄を探すよう常に心がける。
自分が既によく知っていることや主張を繰り返している段落、本を読む目的にとって重要でない段落は読み読み進めなくて良い。
自分が読んだ読書術の本に共通することですね。

どうしても最初から最後まで一言一句もらさずに読もうとすると、読んだという体験は残りますが、何も覚えていないということがあります。
1冊の本からひとつでも自分にとって役立つエッセンスを見つけられたらそれで読んだことになります。
まとめ
ハーバード式「超」効率仕事術は、人生の目標を達成する方法から日常の仕事効率化まで細かく紹介された本といえます。
後半部では、上司や部下のマネジメント、面接で聞くべきことまでその内容は本当に多岐にわたります。
どれもプロフェッショナルとして、身につけたいことばかりなので、仕事人として常に成長していきたい人にとっては、ハーバード式「超」効率仕事術は読んでおくべき本だと思います。