冨田和成氏の「鬼速PDCA」という本を読みました。
PDCAとは、言わずとしれたPlan、Do、Check、Actの略であり、生産管理現場などで使われるフレームワークです。
今さらPDCAという印象だったけれど、自分はPDCAのことを何もわかっていないというか、活かすことができていなかったことに気付かされた一冊でした。
PDCAの階層
PDCAは単体でまわすものと勝手に思っていましたが、PDCAには、さらにそれを含む上位のPDCAとそれを細分化した下位のPDCAがあります。ロジックツリーなようなそれぞれのPDCAがつながっています。
上位のPDCAは目的やゴールといったものです。
本書でPDCAは以下のように設定できます。
- PLAN
- ゴールを決めて、課題を考え、KPIを設定し、解決案を考える
アウトプットは、ゴールや課題、解決案 - DO
- 解決案を一段具体化したDOを考え、そのKDIを設定し、さらに具体化したTODOに落とし込み、実行する
- CHECK
- KGI、KPI、KDIを検証し、できなかった要因とできた要因を絞り込む
- ADJUST
- 検証結果を踏まえ、調整案を考え、次のサイクルにつなぐ(または中止する)
PDCAをある事象でPDCAサイクルをで使うことだけを考えていた自分にはかなり衝撃的でした。
大きな目標を決めて、タスクにまで落とし込み、その全てでPDCAを回すことで、高速で成長したり、結果を出したりすることができるといいます。
確実に目標到達できるようにするためには、プランフェーズでその方法を具体的なアクションプランまで落とし込んでおく必要があります。
そのために、目標の因数分解を行い、その目標に到達するための方法を最大限書き出すことでより具体的なアクションプランをつくることができます。
本書では付録として、紹介された工数棚卸しシートや鬼速進捗管理シートなどが用意されており、本書で学んだことをそく実践することができます。