「インベスターZ」をただの株漫画だと思ったら大間違い

4.0


先月「インベスターZ」という漫画がキンドルのセールで1巻から15巻まで揃えて130円くらいとわけわからない激安っぷりだったので、買ってみました。

「インベスターZ」は株投資だけの漫画だとばかり思っていたのですが、実際に読んでみると全然違っていました。

どこの株が良いとか、どうやって株を見極めるかといった内容もなくはないのですが、投資対象の本質に深く切り込んでいる感じです。

ベンチャー企業に関する話や町の喫茶店の儲けのカラクリまで紹介されていて、守備範囲の広いこと広いこと。下手な起業本や経済本読むよりよっぽど今の日本をしっかり捉えた内容になっています。

そして、何よりも多くの起業家が実名で登場しているのには驚きました。ホリエモンやZOZOTOWNの前澤社長、DMMの亀山社長、それにユーグレナの南雲社長などが出ています。

ホリエモンが投資をして欲しいという若者に出した3つの条件や、彼の考え方などがわかりやすく漫画にされています。

ホリエモン本をたくさん読むより、この漫画を読んだほうが早いというくらい彼の言っていることがまとまっています。

投資部の生徒達の視点だけでなく、その兄弟や家族からの視点でも経済を捉えているので、就職活動に関する話なども出てきます。

就活前の学生はぜひ読んでおくとよいと思います。

巻末にはその巻に登場した人や内容に関係する人へのインタビューもあり、そちらもかなり中身が濃く面白いです。

たぶん読む層を中学生くらいからと想定されていて、その層でもわかるように解説してあるから、読みやすいんだと思います。

サラリーマンでも、起業家でも、学生でも誰が読んでも面白い漫画だと思います。自分の子どもが中学生くらいになったら読ませたいですね。